仕事の悩みや愚痴、人間関係に悩んでいる事を等を相談したいなと思うこと、ありますよね?
そんな時、1日の時間の大半を過ごしている職場の人に相談出来ないかなと思うのではないでしょうか?
職場の人に相談するのは、詳しい事を話さなくても事情を分かってくれたり、具体的な解決策が見いだせたりとメリットがありますが、相談する事であなたが不利になったり、変な噂を流されてしまったりと、紙一重なところがあります。
もし、「あ、この人は信頼できるから相談しても大丈夫だな」と思える人が居たらいいですよね。
そんな時、普段の行動や言動を客観的に見ることで、信頼できる人なのかどうなのかを見極められるポイントが5つあります。
人の悪口や噂話を一切しない
信頼できるかどうかのポイントに、誰かの悪口や噂話をしない、という点が挙げられます。
人の悪口や噂話は、相手を見下すことで、相対的に自分の地位を上げようとする行動で、多くは無意識の中で行われています。
周囲から信頼されていたり、悪い噂を聞かない人の多くは、そういった悪口や噂話を殆ど言いません。話す相手が変わっても、お酒が入って愚痴りたくなるような場所でも殆ど言うことはありません。
話をしている中で、噂話や悪口の話題になると、口数が減ったり、話を振られても、
- 「へーそうなんですね。知らなかったです。」
- 「初めて聞きました、その話」
程度で留めています。
そういった会話に混じろうとはしません。しかし、その話題自体を否定する事もしません。
話題を否定してしまうと相手のことも否定してしまう事に繋がり、人間関係がこじれる可能性もあるからですね。
仕事は何でもそうですが、チームで行います。人と人との繋がりがとても重要です。
それを分かっているからこそ、噂話や悪口は言わず、話を振られても否定はしない、という行動をとっているのです。
極めて頭の回転が速く、相手に対する思いやりも持ち合わせている事から、このような行動を取る人は、悩みや困りごとの相談相手としては、非常に有効です。
常に穏やかで感情の起伏が少ない
仕事をしていると、喜怒哀楽さまざまな感情が入り乱れると思います。
飛び上がりたい程嬉しいこともあれば、泣きたくなるくらい辛い時、思いっきり叱責されたりと、色々ありますよね。
ですが、どんな状況であっても、冷静で、口調を荒げたりすることなく、仕事をこなす人は、信頼できる人であり、周囲からの信頼も厚いです。
例えば、
- どんなに忙しそうにしていても相談には乗ってくれる
- トラブルやクレームに対して文句ひとつ言わず冷静に解決策を考えている
- 誰が聞いても「やさしい口調」と言えるような話し方である
等が挙げられます。
どうしても一時的に感情的になる事はありますが、それもすぐに落ち着かせたり、後に引きずったり、周囲に八つ当たりしたり等は一切する事はありません。
おそらく「アンガーマネジメント」など、自分自身の感情をしっかりコントロールできる上、今何をすべきなのか、をしっかりと判断できているからです。
「アンガーマネジメント」とは、「怒りの感情はピークは6秒程度で、その時間我慢すれば、気持ちが落ち着く」というものです。
具体的には、例えば、あなたが何かミスをしてしまってトラブルになったとします。
信頼のおけない人は、「何をやってるんだ!」と感情をむき出しにして叱責します。
しかし、信頼できる人は、冷静にかつ一呼吸おいてから、
- どんなミスをしてしまったのか?
- 何が原因なのか?
- それによってどんなトラブルが起こっているのか?
- 解決方法はあるのか?
という内容を聞いてきます。
叱責することはありません。「何やってるんだ!」とあなたを怒ったところで、ミスとトラブルが消えることは無いことをわかっているからです。
それよりも現状把握と解決方法を考えた方が良いとすぐに判断しているのです。
常に冷静で、落ち着いている人の方が判断が的確ですし、相手のことを考えて行動できます。
普段からこのような行動をとっている人は信頼のおける人です。
どんな事を聞いても真摯に答えてくれる
信頼できる人は、誰からどのような質問を受けようとも、必ず親身になって回答してくれます。
「こんな事聞いたら嫌がられるかもしれない・・・」
「分からない事が多くて何度も聞いてしまっていて聞きづらい・・・」
また、人によっては、「え?何でそんなこともわからないの?」と言ってきたり、「また?たまには自力で解決しなよ」等と突き放してくることもあります。
ですが、信頼できる人は、そんな事を全く気にしません。
しかも、答えてくれる時は、難しい言葉や表現を使うことなく、質問する人の立場に立って、わかるような内容にかみ砕いて回答してくれます。
質問してきた人に対して「何でわからないの?」と返す事自体が、時間と労力の無駄だとわかっているからです。
何で?と聞き返されると、考え込んでしまいますよね?でもわからないから聞いているんですから、それに対する答え等出ません。
その分お互い時間の無駄ですし、何で?と聞かれることで委縮してしまい、今後の仕事に影響が出ます。
また、自分で調べろ、と冷たく当たってしまうと、その場で終わる事が終わらず、質問してきた人が時間をかけて調べないといけなくなってしまい、大切な時間を使ってしまいます。
どんな内容でも質問されたことに対し、わかる範囲でその場で答える事で、お互いの時間を無駄にしない、人間関係も良くなる、というメリットしかない事を分かっているからです。
更に、相手の立場に立っていることも、相手を思いやる気持ちがあるということです。
このように、普段から、何か聞かれても突き放したり、文句を言うことなく答えている人は、信頼のおける人と言えます。
見返りを求めてこない
仕事をしていると、協力をお願いしたり、頼みごとをしたり、何かと依頼することがありますよね?時にはミスをカバーしてくれたり、ということもあります。
そんな時、冗談でも見返りを求めてこない人は信頼のおける人と言えるでしょう。
確かに協力してもらったり、ミスをカバーしてくれたりすると「借りを作ってしまった」と思いますよね?
でもそれはいつか仕事の中で返せばいいだけの話なのですが、人によっては、「あの時助けてあげたんだから、何か見返りがあって当然」と平気で思う人がいます。
そして何も見返りがなければ、「あの人は他人の時間を取ってまで相談したのにお礼のひとつもない」等と、盛りまくった内容で噂を流したりします。
しかし、信頼できる人というのは、そもそもそんな見返りなんていうものを求めません。
求める必要が無いと考えているからです。
人によっては「ありがとうございました」の言葉ですら、「いいよいいよー」といい意味で受け流すくらいの人もいます。
仕事はチームでやります。お互い協力し合って初めて成り立ちます。
だから、私が助けてやった、協力してやった、という感情を持つ事自体がおかしなことなのです。
そのため、信頼できる人というのは、協力やミスのフォローなんて当たり前、見返りだったり御礼を求めることすら無意味と思っています。
特にミスをカバーした人がどんな態度を取っているかよく観察してみてください。
御礼や見返りを何ひとつ求めず、ウラでも何も言っていない人がいれば、その人は信頼できる人です。
ゴシップネタや内緒話を他人に話さない
「〇〇さんは、今度○○部署に異動になる」
「△△さんと、□□さんは、前に付き合っていた」
など、職場内での人事異動の情報や、ゴシップネタにやたらと詳しい人、居ますよね。そういう人って、いつ見ても、誰かにそのゴシップネタを話して盛り上がっているケースが多いです。
このような人は決して信頼できる人ではありません。
反対に、信頼できる人は、このようなゴシップネタや職場の秘密事(例えば職場恋愛等)について知っていても決して他人に話すことはありません。
つまり、仮にあなたが仕事のことで相談に行っても、決して周囲に漏らしたりすることが無いのです。
だいたい、ゴシップや内緒話を知っていると、誰かに話したくなるのが心理的なものです。そして、誰かに話すことで優越感を感じたり、優位に立っているような気がしてきます。
しかし、信頼できる人というのは、そういったことに全く興味が無く、「ゴシップを知っているから何か得なの?」だったり、「誰かに話すこと自体何の意味も無い」と思っています。
そもそも考え方が違っています。
周囲に話したり、リークしたりすること自体に意味が無いと思っている訳ですから、とても安心できますよね。
さいごに
人を信頼するのは難しいことです。
また、この人は信頼できる、という見極めをすることはもっと難しいです。
仕事や人間関係での悩みをもし、職場の人に相談しようと思うのであれば、これまで紹介した5つのポイントに注目してみてください。
- 人の悪口や噂話を一切口にしない
- 常に穏やかで感情の起伏が少ない
- どんなことを聞いても真摯に答えてくれる
- 見返りを求めてこない
- ゴシップネタや内緒話を他人に話さない
当てはまる数が多いほど、信頼できる度合が高いです。
普段の何気ない行動を見ていると、その人が他人から信頼されているのか、あるいは、あなた自身が信頼してよいのか、見極められます。
職場で信頼できる人が居るとなると、とても働きやすくなります。
あなたの職場にも居るかもしれませんので、仕事の中で、5つのポイントが当てはまる人が居るのかどうか、チェックしてみてください。