転勤、特に、引っ越しを伴う転勤は大変です。
独身ならまだいいですが、家族が居ると、奥さんや子供にも負担をかけます。
おまけに家とかマンションとか買ってたらどうするとか、失うものも多いです。
転勤が嫌だなと思うのであれば、大企業は避けるべきです。
大企業はその名の通り全国、世界に拠点がありますから、どこでも行ってこいとなります。
おすすめは、さほど大きくは無いが一部上場などというレベルの会社が異動や転勤は少ないです。
両方経験した私が言っていますので、確かな情報ですね。
転勤が嫌なら、こういう会社で働こう
要ってみれば中くらいの企業がベストです。
大企業は転勤の嵐です。
ただ、大企業の定義が曖昧というか、明確になんとも言えないので、ここでは、超大企業ということにします。
売上で言うと1兆円を超えている、従業員何万人というレベルの会社です。
こういう会社は、日本全国に拠点があります。同じ部門でも、全国津々浦々にあります。更に、他の部門とか子会社になると、47都道府県全部にあるんじゃないか?と思えるほど、あちこちに拠点があります。
異動の時期になると、この拠点を元にして、社員をチェスや将棋のように、ちょちょいっと当てはめて「異動辞令」という感じにします。
その異動、意味ある?というものばかりです。
では、どういう会社だと、異動が少ないのでしょうか。
それは、中くらいの企業です。
具体的に言うと、売上だと1000億円~3000億円くらい、従業員2000人から5000人くらいのがベストかなと思います。
私は、どっちの規模の会社でも働いたことがありますが、上記の傾向があります。
社員が超大企業に比べて少ない分、ちょちょいで異動させて辞められたりしたら困るからですね。
また、担当者と上司の距離が近く、コミュニケーションも取りやすい傾向にあるので、風通しも良いですから、転勤の拒否だった出来ます。
事実、以前の超大企業では、「担当者は部長と直接会話していはいけない。主任→課長→部長と通せ」という、耳を疑うようなルールがありましたが、今の会社では役員と直で話せるなどです。
こういった、ギスギスしているというかコミュニケーション取りにくい会社は、嫌な事に対してNoと言えない(言わせてもらえない)ので、嫌な転勤も飲み込まざるを得ないのです。
転勤が嫌になる超大企業の転勤の嵐
私は、前に働いていた超大企業を辞めたあと、当時の上司が新聞やプレスリリースに載るくらいの役職になってきています。
そのため、どういう異動なのか、ということが公に出ます。
それを見た私はその強烈な転勤の嵐に愕然としました。
しかも、内情を知っているだけに、「その転勤、意味ある?」というものばかりです。
直近数年の転勤の嵐を見てみましょう。
Aさん:東京→大阪→福岡→北海道
Bさん:東京→福岡
Cさん:大阪→北海道→福岡→大阪
Dさん:香川→福岡→北海道
Eさん:北海道→大阪→東京
どうでしょう?強烈じゃないですか?
これは、10年とか15年とかの期間ではなく、5年間くらいで、こんなに異動しています。
全国津々浦々・・・。
しかもこのAさんからEさん、全員、奥さんも子供も居ます。
家を買った人も居ます。
にもかかわらず、これだけガンガン転勤になってます。
生活成り立ちませんよね・・・。
世間一般にはホワイト企業、優良企業、などと評価されている会社でこの状態です。
確かに役職的にも、労組からは切り離された管理者扱いなので、会社のために尽くすことが求められるところですが、それにしても・・・って感じですよね。
おまけに、内情を知っている私から見れば、全く意味の持たない転勤であるように思えます。
正直、大して仕事が変わる訳ではないし、成長する過程のひとつとして有益なのかは、はななだ疑問です。
強いて言うなら、多くの業務を経験出来て、役職者として成長する、という感じでしょうか。
いわば、転勤が昇進への登竜門というような感じです。
そうまでして、出世したりとか、会社のために尽くすのか…と思うとどうでしょうかね?
私は同意は出来ません。
これだけではないですが、やはり完全に駒のように動かされ、歯車のように働くのが嫌だったので、安泰と言われたこの超大企業を辞めました。
仕事に人生左右されてまで、そして家族を犠牲にしてまで働きたくないと思いましたからね。
転勤が嫌なのに何故転勤させられるのか?
ハッキリ言って、転勤と言われて、よっしゃー!やったー!!という人は少数派でしょう。
また、会社としても転勤は多くのコストを伴うものです。にもかかわらず、毎年多くの人を転勤させる会社は、そもそも何故転勤をさせるのか、考えてみます。
出世の登竜門という迷信
この令和の時代に昭和な考えですが、前述もしましたが、転勤を繰り返して経験を詰むことが出世につながるということを信じている幹部は多いです。
自分は家族を犠牲にして転勤をすることで、多くの経験が出来て今の仕事に役立ち、この役職に就いているなんて洗脳されたようなことを言えば、そりゃあ代々伝わります。
でも冷静に考えると、別にその土地や場所に行かないと経験できない仕事をやらないと出世できないって、意味不明ですよね。
人員整理・リストラ・左遷
いずれもだいたい同じ意味です。
結局は、要らない社員を自分の管轄外に追いやることです。
例えばある部長が気に入らない幹部が居れば、その幹部は部長を遠方に飛ばします。
超大企業では、いまだに派閥なんてものがあり、権力のもとに、自分に従順な部下の身を集め、不要だったり気に入らない部下を意味なく飛ばすということがありえます。
表向きは、成長とか幹部候補とか色々言いますが、まあ片道切符ですね。
世間の目があるので、表には絶対出ませんが、余裕でこんなことはあります。
イベント的な感じ(行事的な感じ)
上半期や下半期、あるいは年度の始まり等につきもののイベントのような軽い感じでとらえている会社は多いです。
さーて今年も人員配置を考えるかーみたいな軽いノリで、本当にリアルに将棋の駒やチェスのように、ポンポンと人員配置を考えていきます。
事実、前の会社で企画部門に居た私はその内部資料の作成を行った事がありますが、本当に駒のように配置していきます。
〇〇さんはそろそろ3年だから異動、△△さんは人が少ないところへ異動、という感じです。
家族構成や状況(子供が産まれたばかり、家を買ったばかり)等は一切考慮されません。
もはや、フィーリングです。
むしろ異動というイベントを行うこと自体が重要、という感覚さえあります。
クレイジーですね。
転勤が嫌だけどさせられそうになったら
まずは断ってみましょう。
断り方は色々あります。以下の記事で紹介していますので、参考にしてみてください。
問答無用で転勤を受けざるを得ないとか、家庭の事を全く考慮してくれないとか、そういう場合は、転職を考えてもいいかもしれませんね。
もちろん転職先でも同じような可能性はありますが、その場合は例えば転勤が無い、あるいは少ない会社を選ぶなどの防止策はあります。
どうしても転勤を避けたい場合は、今の会社とオサラバすることも考慮した方が良いです。
転職を検討するなら転職エージェントに相談するのが早いし楽です。無料ですから登録して相談してみるだけでもいいでしょう。
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まとめ
転勤は嫌だな、したくないな、と思っているなら、大企業、特に超大企業という感じの会社は避けるべきです。
超大企業というのは、売上でいうと1兆円以上とか従業員数万人とか。
こういう会社は社員をサラっと転勤させてしまうので、要注意です。
表向きはそんな事なかったり、君に期待している、出世のためには必要、などという言葉に乗せて転勤させられることもしばしばです。
実際に、私が以前いた超大企業でも、信じられない短い期間で、全国南は九州地方、北は北海道という範囲で、バンバン転勤になっています。
みんな妻帯者、子持ちです。
問答無用って感じですね。
超大企業は、転勤を軽いイベントにとらえていたり、悪い場合はリストラや左遷の手段として利用しているところもあります。
正直、誰がどこに転勤してもあまり痛い思いをすることが無いので、サクサク転勤になります。
なので、転勤が嫌だなと思っているなら、超大企業は止めておきましょう。
もし転職を考えている場合も、超大企業は止めておきましょう。
ソコソコ大きい規模かもですが、売上でいうと1000億円から3000億円くらいがちょうど良いです。
転勤と言われても、嫌だと言って断ることのできる空気と風通しとコミュニケーションが可能な組織の規模感です。
今転職を考えている人は参考になれば幸いです。