
社会人で一番身近な存在ともいえる同期。
同期は仲良し、絆が深いなんてイメージがあるかもしれませんが、全くソリも性格も合わなくて嫌いだ、なんてこともありますよね。
でも同期というだけで、無理にでも仲良くしたり、公私ともに深く付き合ったりしないといけないと思うと、嫌いである場合は苦痛でしかありません。
私も同期は大嫌いでした。性格も合わないし何より私が、仕事で色々辛くて悩んでいてもバカにするし、やめろと言っているのにいじり倒したりされたからです。
同期だからと言って無理に仲良くする必要は本当にあると思いますか?
答えはNoです。
嫌なら嫌なりに距離をおいていいんです。
ここでは、嫌いな同期に対しての対処法とをご紹介します。
嫌いなら嫌いで距離を置いてしまえば楽になるので、実践してみましょう!
1回や2回でもいいから、仲良くなるためにあなたが行動してみよう

同期という存在は、非常に重要です。これから社会人として一緒に成長していくことはもちろん、プライベートでも長い付き合いになることが多いです。
そのため、仲良くしておいて損することは一切ありません。
ですので、あなたが「嫌いだな」「ソリが合わないな」と思っても、仲良くなれないか、何かしら行動して、本当に仲良くなれないのか試してみましょう。
一緒に食事したりお酒を飲んだりする、休日に遊びに誘ってみる、一緒に仕事を進める、等なんでも良いです。
1回だけでも良いです。
特に、お互い共通の何かがあればいいです。共通の話題があると、人は自然と相手との距離を縮め、友好的な関係を構築しやすくなるのです。
これは、ビジネスでも使われており、例えば会食や接待の際に相手のお気に入りの地酒や手土産を用意する等は、良い関係を築くための手段として使われています。
無理矢理感があってもいいですから、とりあえず行動してみましょう。
あなたが歩み寄っても嫌いな気持ちが変わらないなら、その同期とは距離を置いていい

仕事上の関係であると割り切る
あなたが行動してみて、それでも「嫌いだ」と思うなら、それ以上無理はしなくていいです。
嫌いな人と過ごすのは、かなりストレスを感じますから、ただでさえ仕事や上司との人間関係でストレスがあるので、余計なストレス因子を増やす必要はありません。
ですので、仕事上の付き合いのみ、と割り切って過ごせばいいです。
私も新卒の時は営業支店配属だったので、2人の同期が居ましたが、全くソリが合わなかったので、仕事以外では一緒に過ごす事はありませんでした。
平日の仕事後も一緒に飲みに行く事もせず、同じマンションの同じ階でしたが、休日も一緒に過ごすことはしませんでした。
このように仕事の時だけの人間関係と割り切れば、気持ちはとても楽になりますし、余計なストレスを抱えずにすみます。
相手には「嫌っている事」が伝わらないようにしよう
あなたが嫌いでも、同期はあなたのことを嫌っていないかもしれません。
あなたは色々同期の事に対して苦慮しているかもしれませんが、同期にとってはいつも通り、普段通り、ありのままで接しているはずですから、何も悪意が無いんです。
ですから、あくまで仕事上の付き合いであって、そこに嫌いという感情を持ち込まないようにしましょう。
そのため、同期から飲みに誘われたり、休日に遊びに誘われたりすることもあると思います。
基本、断ってしまっていいですが、たまには誘いを受けてあげましょう。
あまり断り続けると嫌っている事が伝わってしまいます。
その時は、休日の遊びではなく週末に飲みに行く時の方が良いです。時間が短いからです。
あなたにとって、嫌いな同期と過ごす時間はストレスそのものですから、出来るだけ時間を短くした方が良いです。
飲み会は、長くても3時間程度ですが、休日に遊びに行くとなると半日や丸一日となることもあります。
どうしても耐えられないなら、明らかに嫌い感を出してしまってもいい
しかし、場合によっては、仕事以外は絶対に一緒に過ごしたくない、と思える程嫌いな同期が居るかもしれません。
その場合は、同期に嫌っている事が伝わってもいいです。
その方が、嫌いな同期に飲みに誘われたりもしないし、何かと絡んでくることもありません。
仕事上は関わるかもしれませんが、仕事に私的感情を持ち込むのはタブーですから、こうなっても仕事に影響は、殆ど出ません。
実は私は、あからさまに嫌い感を出してました。
最初は同期だし仲良く切磋琢磨出来ればと思い、いろいろ歩み寄りましたが、性格が合わないどころか、
- いじめに近い(というか今考えればいじめ)ような発言でバカにされる
- 相談を受けても「そんな程度の答えしかないのかよ」と侮辱される
- オマエを潰すまで飲む、と強引に酒の強さの勝負をさせられる←ちなみに私は酒に強いので返り討ちにして潰しました(笑)
- 仕事で上手くいったやり方を教えると「うさん臭すぎて笑える」と全員に聞こえるような声で言う
などなど、耐えられない事ばかりだったので、仕事以外は一切、一緒に過ごしませんでした。
むしろ仕事中も殆ど話をしませんでしたね。
嫌いでしたから。コミュニケーションは必要最低限のみでした。しゃべりたくなかったのでメールで連絡したこともあります。
あまり良い事ではないかもしれませんが、あなたにとって、同期と関わらない事が一番楽なら、そうすべきです。
もしかしたら周囲から「同期なんだから仲良くやれよ」と言われたり、あるいは、同期からも「せっかく同期なんだからさ」など言われますが、一切無視して構いません。
あなたがどう判断するかが重要であり大切です。あなたがどう思うかは、あなた自身が一番わかっているはずです。周りの声は気にしなくていいです。
多少我慢できるなら別ですが、辛い、耐えられないような感情をあなたが持ってしまうようであれば、無理に仲良くする必要はありません。
何故同期とソリが合わなかったり、嫌いになったりするのか

実は会社という組織にとっては「お互い合わない」は重要な要素
そもそもソリや空気感が合わないのがありますが、一番大きな理由は、「ビジネス」だからです。
ビジネスでは、課や部のような組織があり、個人ではなく組織で助け合い支え合って仕事を進めます。
この時に必要なのが組織論という考え方で、この組織論という領域において、性格が真逆だったり、合わない人材を配置する方が、組織としてうまく機能するという実態があります。
ビジネスは、「利益を生み出す」と言う事を前提に考えなければなりません。
仲良しの人間ばかりだと、お互いの良い関係を優先するため、利益重視のビジネスの世界では、結果が出ません。
かたや、利益重視に着目すると、お互いの関係を無視しても利益を生み出す手段を取る、という事に繋がります。
ビジネスと仲良しは全く別物で考えなければなりません。
実際、私と一緒に配属された同期は、性格や考え方、人間性等全くと言って良いほど、各々違ってました。
会社もこの組織論を考慮しており、私だけではなく、全国に散らばった同期はみな、真逆の性格を持つメンバーで構成されていました。
こう考えると、同期とソリが合わず、仲が悪くなって嫌いになるというのは、普通な事の用に感じませんか?
ですから、あなたが同期の事が嫌いでも、何ら不思議な事でも後ろめたいことでもないんです。
大学や高校の友人関係とは全く異なる関係だから
大学や高校では、初対面でも仲良くなる事が多いですよね。
しかしよく思い出して下さい。
性格が合わない、あるいは嫌いだなと思う友人とは、一緒に授業を受けたり、食堂で食事をしたり、あるいは飲みに行ったりしましたか?
してませんよね?
あなたもそうだと思いますが、大学や高校では、ソリが合う、仲の良いメンバーだけで集まる事がほとんどだったはずです。
授業はもちろん、サークルやバイト、ゼミ等、だいたいそうなるはずです。
仲良しメンバーだけで過ごしても、普段の授業や定期テストや部活に影響ありませんし、むしろその方が良いし楽しいです。
入学が一緒、サークルが同じ、等は、学生時代には基本、仲良くなることが多かったはずです。
ですから、社会人になって、同期入社が居てソリが合わないと、学生時代の経験照らし合わせてしまって、「あれ?なんでこんなに合わないし嫌いなんだ?」と思ってしまいます。
そもそも、学生時代の同期と社会人の同期は全く違いますから、単純に比較しても意味がありません。
それくらい、学生と社会人は違うと言う事を理解しておきましょう。
さいごに
同期は、社会人としての楽しさ辛さ苦しさを一緒に味わう戦友のような存在です。
仲が良いに越したことはありませんが、だからと言って、あなたが嫌いだと思う同期と仲良くしなければいけない、なんてことは一切ありません。
同期なんだから仲良くしなくちゃいけない、と、周りは思う事もありますし、嫌いな同期本人からも仲良くしようよ、などと言われるかもしれませんが、あなたがどう思うかが重要です。
嫌なら距離を置いて仕事含めて最低限しか関わらないのは全く問題ありません。
会社としても、あなたを組織の一員として機能させるために、性格の違う、時には合わない同期を一緒に配属していますから、仕事上だけ付き合ってけばいいんです。
無理に仲良くする必要もありませんし、必要以上に公私ともに付き合う必要はありません。
あなたが一番楽な付き合い方をしましょう!