働き方

実は真逆!「お前の代わりはいくらでも居る」ということはありません

ネットニュースのブラック企業記事や、パワハラ体験談等でよく出てくる、「おまえなんて居なくてもいい」「代わりはいくらでもいる」という発言。

 

確実にアウトな発言ですが、実は、居なくてもいいし、代わりはいくらでもいるのは上司のほうだというのはあまり知られてません。

 

ですが、よくよく会社という組織をよく考えるとその理由がわかり、納得できますよ。詳しくご説明します。

あなたの存在価値が出ますし、居なくてもいいと言われたら、明日から有休とって休みましょう。

 

居なくていいのは上司の方であるという事例

短期間に急に休まれても大丈夫

※少々不謹慎な話ですがあくまで事例として読んでください※

先日、私の部長の身内に不幸があり、しばらく休みをとることになりました。

かなり急で、その前の日まで仕事をしていて、連絡のあった日から丸々1週間休むと。

 

ですが、最初の1時間くらいで、部長不在の期間の対応が決まり、その後は何の滞りも無く物事が進みました。

 

つまり、いきなり休んでも、組織として機能したのです。

 

こういった場合、会社はという組織は、すぐに対応できるようになっています。

 

上司の主たる役割は決裁者や責任者です。こういった不在時は、部長より1つ上の事業部長がその権限を代行するということが決められています。

 

部長は立場上、部下の仕事に対して決裁をしたり責任を取るのが殆どなので、この部分を誰かが代行できれば、業務に支障は出ないのです。

 

つまり、実際の現場の仕事においては影響範囲は非常に小さいのです。

 

長期間に急に休まれてもそれでも大丈夫

これも少々不謹慎ですがお許しください。

 

昔所属していた部署で、部長が、メンタル的なことで急に長期間休むことになりました。

 

年末まで普通に(実は普通ではなかったのかもしれませんが)仕事をしていたのですが、年明けからいきなり休み。しかも無期限。

 

さてどうなったかというと、これも、1つ上の上司である事業部長が代行しました。

 

その部長は、単独で行動している件もいくつかあったのですが、それも事業部長が代行し、事なきを得ています。

 

そして、部下として上司に求める【決裁】や【責任を取る】ということは事業部長が全て代行しました。

 

何も滞ることなく、仕事は進みました。

言葉が悪いですが本当に、居なくても誰かが代わりにやってくれたという感じです。

 

部下という立場から見ても、あまり不自由ややりにくさを、感じなかったのを覚えています。

 

あなたが居なくなるととても困ると言える理由

あなたが居なくなると困る理由は【一番現場の状況や仕事の詳細を把握しているから】です。

 

上司、あるいは管理者、責任者という立場の人間は、あなたのような担当者が把握しているレベルの細かいことまで把握しませんし、把握する余裕はありません。

 

これは、上司からさらに上の経営層に行けば行くほど顕著になります。

 

極端な例を示します。私は営業なので売上に例えてみます。以下をご参照ください。

このように、上司である部長が把握したいのはあなたが担当しているプロジェクトの合計金額、合計収支がいくらなのか、ということで十分なのです。プロジェクト件数、プロジェクト名、プロジェクト毎の収支、などは要りません。

 

報告してもカットされるか、合計だけくれ、となります。

 

つまり、あなたしか把握してない細かいことを上司は知らないし、組織としては知らなくてもいいのです。

 

ですが、実際は、プロジェクトを進めるにあたっての課題や進捗、今後相談したいことなどの情報が必ずあります。

 

これらは、表には出ませんが、プロジェクトを進める上で非常に重要な要素ですが、その内容は「担当が把握していれば良い。必要な時に相談してきて」というのが上司のスタンスです。

 

これは間違いではありません。普通です。

 

しかし、この普通が、あなたが居なくなると困る理由なんです。

 

だって、あなたが上司に報告や相談しないと、その情報はあなただけしかを把握していないことになります。折を見て報告や相談となっても、そのタイミングが無ければ、誰にも共有できません。

 

メールで報告しても、上司には1日何百通もメールが来ますからそのなかに埋もれます。

 

つまり、あなたが居なくなると、プロジェクトの裏事情や、現場で起きている細かい事情というのは誰もわからなくなってしまうのです。

 

当然、担当者同士で情報共有なんてしませんから、同僚等に聞いてもわからないのです。

 

これでお分かりいただけたかと思いますが、あなたは仕事の中心に居るのです。上司は偉いかもしれませんが、仕事の細かい中身まではわかってません。

 

そのため、本当は、上司にとって、あなたの存在は極めて重要なんです。

 

にもかかわらず、「お前の代わりはいくらでも居る」なんていわれたら、次の日から有休取って休んでみましょう。

 

間違いなく、てんやわんやの大騒ぎになります。

 

あなたしかわからないことがたくさんありますからね。

 

 

上司の本来の仕事は部下の意欲向上と健康管理

上司は、部下の仕事に対して責任を負ったり、部門の成績の責任を取るということが求められます。

 

しかし、本当に必要なことは、部下の意欲を向上させることと、健康管理です。

 

何故なら、上司として求められる結果は、部下が頑張った集大成だからです。

 

上司に課される目標は、ひとりではとても実現可能な目標ではありません。

だから、部下の意識を高め、健康に留意してもらいながら結果を残してもらうことが、上司自身の成績にもつながるのです。

 

部下ひとりひとりが頑張ってもらわないと、上司としての目標は達成できないのです。

 

しかし、その考え方をわかっていない、残念な上司は世にたくさんいます。だから「おまえの代わりはいくらでも居る」なんて馬鹿げた発言が出てくるのです。

 

上司としての仕事の本質と、当たり前のことを考えていれば、部下が要らないなんてことはありません。むしろ一人でも多く居てくれた方が楽なはずなんです。

 

にも拘らず、「お前の代わりはいくらでも居る」なんてい言ってしまう上司は、もはや上司としての素質がゼロです。

 

ダメ上司の部下になってしまったら

異動を願い出る

上記のように、あなたに対して「代わりはいくらでも居る」のような罵声を浴びせられたら異動を願い出ましょう。

 

上司の上司に相談するか、人事に相談しましょう。

 

上司を適当にあしらう

上司を相手にしなかったり、面白がってみるのもひとつの手です。

ガミガミいわれてもとりあえず聞き流したり、「あーまた吠えてるなー」と気軽に考えてみたり。

 

ただ、この方法は鋼のメンタルが必要なので、出来る人は限られます。

 

思い切って転職してしまう

異動願いをしてもダメだし、適当にあしらう前にメンタルやられたりしたら、もはやその会社は、働ける環境でありません。

 

あなたが悪いことは何一つありません。会社が100%悪いのです。だけど会社にはいくら言っても変わりませんから、あなた自身が行動を起こしましょう。

 

まずは転職エージェントに相談するのが一番手っ取り早いです。

 

以下が私が転職活動の度に相談しているエージェントです。

【リクルートエージェント】


【パソナキャリア】


 

転職したい理由と、希望条件をざっくばらんに相談すれば、ある程度選定して企業を紹介してくれます。また、人間関係が嫌になったということも正直に言えば、それを踏まえて風通しの良い会社を紹介してくれるなど、あなたの悩みを解決してくれます。

 

登録、相談には一切費用がかかりませんから、一度相談してみましょう。

 

さいごに

「お前の代わりはいくらでもいる」なんて言葉は完全なパワハラです。

そんな事を言う上司は上司ではありません。

 

また、見方を考えれば、上司としては部下が居ないと自分の目標が達成できないのに、「お前の代わりはいくらでも居る」なんてことを言ってしまうのは、「私は上司としての素質も能力もありません」、と言っているようなもんです。

 

仕事や上司が抱える組織としての目標は、あなたのような部下一人一人が居ないと成り立たないのです。むしろ、代わりなど居ない大切な存在なのです。

 

居なくなったら、例えばプロジェクトの詳細や上司に報告不要となっている重要な事もわからなくなります。あなたしか知らない情報はたくさんありますからあなたが居なくなると大変なことになります。

 

それもわからない上司は、いかに馬鹿げた発言をしているかおわかりいただけたでしょうか。

 

その上司の元では働かない方がいいです。異動を願い出ましょう。

 

異動を願いでても対応してくれなかったり、なんとか上司を適当にあしらおうとしてもメンタルがついていかないという場合は、環境を変えましょう。

 

転職も選択肢の一つに入れるのです。

 

代わりはいくらでも居るなら、転職先を決めて有休消化して退職してやりましょう。

 

そうすれば、あなたが代わりの居ない大切な存在であることを身をもってわかるはずです。

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