サラリーマンしていると、人間関係や派閥、仕事内容そのもの等、悩みは尽きないものです。
フリーランスとか独立起業した人がうらやましく見えることもあるでしょう。
ですが、サラリーマンなりのメリットもあります。
それは、フリーランスや起業では得られないものですから、とことん会社を利用しましょう。
仕事なんて適当でいいです。メリットを得るために、最低限、やるべきことをやってればいいんです。
普段あまり気にしていないかもしれないですが、実はすごいメリットであることを確認しましょう。
毎月安定した収入を得る事が出来る
毎月、給料という安定した収入を得る事が出来るのは最大のメリットです。
違法な事や、会社の規定に反することとかしない限り、普通に働いていれば、あなたには毎月給料が支払われます。
また、仕事上失敗しても、人間関係が上手くいかなくても、適当に仕事してても、あなたには毎月給料が支払われます。
最近話題の見なし労働やテレワークであれば、半日だけ働いても問題無いです。それでも給料は減りません。
フリーになったり独立したりすると、会社に頼ることなくあなた自身の力でお金を稼がなくてはなりませんから、こういった保証は一切ありません。
安定した給料の保証もありません。
※フリーや独立が悪いと言っているのではありません。念のため。
生活していくには必ずお金が要りますから、こうした毎月の給料は非常に重要になってきます。
福利厚生がいろいろある
会社によってさまざまですが、福利厚生が色々あるはずです。会社員の特権の一つです。最大限利用しましょう。
ぱっと挙げられるのは、
- 住宅手当・家賃補助
- 旅行や宿泊などを特価で買える
- ローンの金利がお得になる
- 各種割引券
- 保養所や提携の宿がある
などなどです。
他にも会社によっては、食堂が無料、昼食費の補助がある、等もあります。
旅行やローン、割引券は利用しない手は無いですね。
有休を使ってでも利用しましょう。
こういった福利厚生は、先に書いたように会社にっよって違いますが、どの会社にもあるはずです。
ただ、場合によっては普通に買ったりネットで買った方が安いみたいなこともあるので注意しましょう。
例として、私が経験したのは、車を購入する際の社割があったのですが普通にディーラーで競合させた方が安かったとかです。
サラリーマンしか入れない社会保険があり、保険料は半分または全額会社負担してくれる
給料明細を見ると、毎月税金やら何やら天引きされてますが、社会保険料は、公的医療保険や公的年金は会社が半分負担してくれています。
また、雇用保険や労災保険はサラリーマンであれば会社が加入してくれる上、雇用保険も半額、労災保険は全額が会社負担です。
フリーランスや独立している人は、そもそも雇用保険や労災保険に入れません。(保険料が高いとかではなくそもそも入れないので、働き方からして必要無いのかもしれませんね)
しかも、これらの手続きは入社や転職の時に会社が全て対応してくれるので、面倒な手続きは殆どありません。必要書類を用意するくらいです。
おまけに、その必要書類が何か、まで教えてくれます。
その保険によって、病気の時もサポートしてもらえるようになっていますし、失業期間中や労災の時もサポートしてもらえるようになっています。
サラリーマンも捨てたものではありませんね。
こういう事も、サラリーマン生活が長くなってきたり、サラリーマンが当たり前と思うとなかなか気づきませんが、生きていく上で大変なメリットです。
あなたが頑張らなくてもあなたが良い成績が残せることがある
仕事は1人ではできません。多くの人が関わります。
そのため、言い方を変えれば、あなたが頑張らなくても別の人が頑張ることで、あなたの成績が良い方向に向くことがあります。
今私は、営業部門の人間として、複数プロジェクトを担当していますが、契約等営業としての仕事が終わればあとはプロジェクトメンバーが頑張る事になります。
私はエンジニアの領域はわからないので、常にプロジェクトに居る必要はありません。
プロジェクトが終わったタイミングで再び登場してプロジェクト終了の手続きをします。
こう見ますと、契約してからは、プロジェクトの仕事をほとんどしていません。
しかし上記の通り、プロジェクトを進めるのは別の担当が居ますし、実際に手を動かすのはエンジニアです。
エンジニアが一生懸命頑張ってくれたおかげでプロジェクト終了の手続きが出きます。
また、プロジェクトメンバーが頑張って結果を残せば、次のプロジェクトを契約出来る可能性が大きく広がります。
こう見ますと、楽ですよね。
私が手を動かさない=特段仕事していないのに、プロジェクトは進み、次の契約がもらえるんです。
そしてそれを契約出来れば、それもまた、私の成績になります。
無限ループですね。
これは、何か悪いことをしていのではなく、仕事の担当が分かれているためです。
お互いの仕事の範囲をしっかりこなしているだけです。
サラリーマンだとこのように仕事の分け目がしっかりしているため、うまくやることで、楽しているのに好成績、なんてことが出来ます。
会社が有名ならそれにあやかる事が出来る
ビジネスでは、会社の名前が知られているのは非常に重要で、転職でも役に立ちます。
ちょっと悪い言い方をしますが、あなたにスキルや能力が無くても、会社名だけでビジネスが成立することだってあります。
あなたが誰かよりも、株式会社〇〇に所属しているあなたと言う事の方が重要視されているため、ある程度名の知れた会社に居れば、それだけでも競合より優位に立てることもあります。
あなた自身も経験ありますよね。
社名も聞いたことないし、周りの誰も知らない、なんていう場合、その会社の製品やサービスを使ってみよう、ってあまり思わないですよね。
それくらい、会社の知名度って重要なのです。
また、転職の際にも、「〇〇で働いている」と言うとそれだけで、オファーやヘッドハンティングを受けたり、簡単に次の面接に進める、なんてこともあります。
例え会社の内部ではパワハラが横行していたり、人間関係がギスギスしていたり、クレームの嵐だったとしても、内部のことは誰も知りません。
なので、会社の知名度だけで、世間のイメージや評判だけが先行します。
ただ、これは諸刃の剣で、あなた個人の力が伸びなくなる可能性もあります。
つまり、会社が有名だから、等、いわゆる【会社という看板】があることで仕事が出来ているためです。
会社の看板が無くなれば、あなた個人の力はかなり低いかもしれないということです。
とんでもないことをしても責任は会社が取ってくれる
ミスやトラブル
もしあなたが仕事をしている中でとんでもないミスやトラブルを起こしても、あなたひとりで責任を負うことは無く、最後は会社が責任を取ってくれます。
これは、実はミスやトラブルが大きいほど、会社が責任をとってくれることが多いです。
※前提として、あなたが不正や隠し事をせずきちんと仕事をした結果でのミスやトラブルに限ります。
ミスやトラブルで顧客に迷惑をかけたり、世間のイメージを壊したりしたとき、あなたが謝っても意味がありません。
仮に、もしあなたが土下座しても、相手は許すどころか、「責任者が来ないなんて何を考えているんだ!」とか、「責任者呼んで来い!」とか、「社長を出せ!」とか言うはずです。
ビジネスは会社対会社なので、責任を持つべき役職の人間が対応するのが普通です。
今の会社での話で、研修で聞いた実話ですが、ある担当者が、あるプロジェクトの実績を得意先に無許可で一般公開し、それを見た得意先の社長が大激怒させてしまい、裁判寸前までいったことがあります。
その時に頭を下げたのは当然社長です。
担当者がきちんと対応していなかったことが原因ですが、それを管理監督しきれなかったのは、会社(=社長)と上司、ということになったのです。
損害賠償などお金の問題
もしあなたが仕事をしている中で起こしたミスやトラブル(納期が遅れた、プロジェクトでトラブルが起こった、相手の仕事に支障を出してしまった等)により、損害賠償を請求されても、支払うのは会社です。
何千万だろうが何億だろうが、あなたは一円も払わなくていいです。
最近、とあるプロジェクトのトラブルで、数億円の損害賠償請求をされたケースがありましたが、当然、支払うのは会社です。
あなたは会社の看板を背負っているだけなので、最終的な責任は会社にあるからです。
クビにならない
日本の企業であれば、クビは出来ません。
不正行為や犯罪、あるいは会社の解雇する条件に該当することがあれば、クビになりますが、失敗しても成績が全然上がらなくてもクビにはなりません。
社員が自分から「辞めます」と言って初めて辞めさせれるんです。
ですから、追い出し部屋と呼ばれるような部署が作られたり、ひたすらシュレッダーのような仕事をさせ、嫌がらせをさせて、精神的に追い詰めて「もう辞めます」と言わせるんです。
ここまで追い込まれたり嫌がらせを受けると、さすがに辞めたくなりますが、逆に言えばここまでやってもクビにはできないんです。
さいごに
サラリーマンは雇われの身で、会社に尽くす、人生を捧げるように思われがちです。
ですが、サラリーマンであることは同時に多くのメリットもあります。
毎月きちんと給料がもらえる、福利厚生がある、誰かが頑張ることがあなたの成績になる、どんなミスしてもクビにならないし責任を取らなくていい、保険料は半額負担等、サラリーマンであることで受け取れるメリットは、かなりのものです。
これらはうまく[利用]しましょう。
毎月給料もらえるのですからちょっとくらい手抜きしてもいいですし、ミスしてもクビにならないなら思うように仕事すればいいです。
もし、今居る会社で、こういったメリットを享受できない場合は、別の会社に行くことを考えましょう。
メリットと書きましたが、この記事で書いていることは、サラリーマンなら当たり前に受け取れるメリットです。
福利厚生は、会社により多少違いますが、それ以外は、普通の会社ならどこでもある制度です。
これらのメリットを享受できない、させてもらえないなら、転職を考えましょう。
サラリーマンとして会社に尽くすのではなく、最低限テキトーに働くことで、会社を利用するのです。