転職

転職の際に希望年収を提示してもらえない会社は内定を辞退すべき

転職活動していて、ようやく内定が出た、あるいは出そうだけど希望年収に満たない。

 

そんなケース良くあると思います。

 

ここで、必要なのが交渉ですが、いくら交渉しても殆ど上がらないケースがあります。

 

そういったケースほど、人事の給与規定で上げれない、年齢や経験に応じたものなので上げれないとか言ってきます。

 

更にこれにかぶせて、入社後に結果を出せば昇進昇格していく、なんていう誘い文句が来ます。

 

この流れを言ってくる会社は一流で優良でも転職しない方が良いです。

 

損しかしません。

 

詳しく見ていきましょう。長期目線が大事です。

 

 

日本企業は、まだまだ転職者外様扱いがある

減ってきているとは思いますが、日本の企業、つまり内資系企業では、まだまだ転職者(中途入社者)の外様扱いがあります。しかも結構あからさまです。

 

具体的には、昇進がプロパーより遅いとか、好成績を叩き出しても評価が低いとかです。

 

なので、転職するにあたって、年収が希望より低い額を提示されたときの殺し文句として、「入社後に頑張れば飛び級とか可能」等と言ってきても、期待はゼロに等しいです。

 

そもそも飛び級評価自体が相当ハードル高いです。

 

普通の評価なら無理です。私の会社で言うと6段階評価ですが、100%の達成でようやく3です。

 

6は滅多に出ないので、4とか5をコンスタントに取り続けないと、飛び級は無理です。

 

これに加えて上記のような中途採用者への外様扱いがあり、高評価を取ること自体が困難になっています。

 

この結果、飛び級昇格や、高評価を連続して取ることはほぼ不可能となり、いくら頑張っても人並みの昇格しかできないということになります。

 

なので、転職時に希望年収をもらえない際のあなたへの誘い文句として、「入社後に頑張れば評価される」というのはあり得ないので、真に受けてはだめです。

 

実際に私が経験した希望年収と入社後の件(参考)

私が2回目の転職活動、つまり人生で3社目を探していた時のことです。

 

内定をもらえた某有名企業。

 

正直、名前を聞けば、日本人ならほぼ100%知っている会社です。世間から見ても一流と呼ばれる会社です。

 

そこから提示された年収は、希望より低かったんです。

 

社宅とか色々補助ありましたがそれでも希望より低いので、聞けば、人事制度の決まりで年齢や経験を加味した上限があって、それ以上の年収は出せないとのことでした。

 

だけどぜひ入社してほしいから、こうしてお願いにあがったと。

 

そこで言われたのは、

  • 結果はちゃんと評価する会社
  • 結果を残せばどんどん昇給していく
  • 社風は明るく風通しもいいからあなたには合っている

 

というようなものでした。

 

何を根拠に、ちゃんと評価するとか、結果残せば昇給していくとか言えるのか気になりますよね?

 

根拠は無いんです。

 

だって評価するのは、人事じゃないので。

 

結局、いくら言っても、人事の規定で・・・の答えしか来なかったので、その企業はお断りしました。

 

当時居た会社は人間関係が最悪で、私のような中途入社者の扱いがひどいものだったので早く辞めたかったのですが、二の舞になりそうだったので。

 

似たような昭和な感じの会社でもありましたから、同じ轍を踏みそうな予感がしました。

 

第六感ですかね。直感とも言いましょうか。

 

結果、辞退して正解でしたね。

 

希望年収を出せないという理由の裏にあるもの

希望年収を人事の規定とかで出せないと言う理由って、本当にそうなのか?何か裏があるのか?を紐解いてみたいと思います。

 

マジで出せない

一つは本当に年齢や経験に沿った人事や給与体系があって、それ超える年収を、どうやっても出せないのです。

 

あるいは、出せるけど、人事担当の本部長とか取締役の決裁がいるとかそういう高難度承認が要るからです。

 

正直、人一人雇うのにそこまでして採用しようという採用部署の担当者や人事の担当者は居ません。

 

自分の仕事を増やしてまで採用したい人物なんてよっぽどじゃない限りあり得ないです。

 

いくら人材不足だったとしてもそこまではしないですね。

 

普通の転職ではありえないです。

 

役員直々のヘッドハンティングで、役員から、採用するか本部長承認取っておけ、というような超レアケースですかね。

 

日本企業は今でも横並びの年功序列な体系が根強く残っているので、このような事になります。

 

だから、能力の高い人間はどんどん辞めていくんです。

 

出せないとウソをついてる

本当はあなたの希望年収は出せるけど、人事や採用部署の担当者がウソをついている可能性があります。

 

人件費の予算とか、人事担当者の達成度とかいろんな兼ね合いがありますが、結果的には、安く雇いたいのが会社側の意見です。

 

そのため、あの手この手を使います。

 

それが例えば上記に書いた、「入った後頑張れば評価される」とかです。

 

提示した希望年収を下げることはしませんが、いかにそこから上げないようにするのかが、人事としても会社としても狙いたいことです。

 

 

だから、会社規定で無理だ、というようなウソをつくのです。

 

年功序列の名残

年功序列型に重きを置き、プロパー等との差をむやみにつけないほうがいいという理由からです。

 

中途採用者の方が、同期のプロパーよりも上などとなっていて変に差がついていると、妬みの対象になったりします。

 

あるいは、中途入社の評価を下げ、プロパーに追いつかせ追い越させるというような陰湿なやり方をすることもありえます。

 

年功序列が根強く残っている会社ほど、上記の通り、転職者に対する外様扱いとか、妬みは多いです。

 

ガキのイジメみたいな感じですが、本当に企業の中ではこういうことが起きているんです。

 

希望年収がもらえないならその後の挽回も不可能

上記にも書きましたが、希望年収もらえないけど後で挽回できますというのは無理です。

 

飛び級とか○人抜き出世は見込みめません。

 

一定レベルを上限とする給与体系とかいろんな理由によって、あなたにが希望する年収が出せないという理由なのに、入社後は飛び級もありえますなんて、矛盾していると思いません?

 

現時点の希望年収さえNGなら、今後の挽回も、いくら成績残してもおそらく人事規定が…とか言い出して、見込めませんよ。

 

出世自体はできますが、いくら良い結果を叩き出しても普通の評価だったりとかで、牛歩的な出世が、せいぜいいいところです。

 

どんな成績残しても同期年代と比べたらプロパーよりも遅くなる可能性があります。

 

プロパーの方が先に出世や、昇格させないと、妬みの対象になるからですね。

 

提示された年収が低いにもかかわらす、「今後頑張れば伸びるし評価される」という謳い文句で入社すると、後で痛い目に会います。

 

仮に、人事に対して、「入社後に挽回できるって言ったじゃないか!と問い詰め寄ったとしても、人事は知らん顔です。

 

なぜなら、あなたの評価は人事がするのではなく所属部署の長がするからです。

 

人事からしたら知ったこっちゃないのです。ヒドいと思いますがこれか現実なんですね。気をつけましょう。

 

まとめ

転職活動して内定をもらえるとなんだか安心して、その企業に入社しようかなんて気分になりがちです。

 

でも、年収アップとか、少なくとも今と同じとか、年収を気にするなら、出された額が希望より低い額で、しかも、人事規定とか給与規定で無理だ、と言ってきて1歩も譲らないならそこは辞退してください。

 

いくら、「挽回可能」「結果出せば評価される」「飛び級もある」と言われても聞く耳持っちゃいけません。

 

だって、無理だから。

 

年功序列が残る日本企業で、飛び級は極めて稀ですし、余程の成績を残し続けないと無理です。

 

例えば、上から2番目の評価(多分全社で5%未満の人数)を2年か3年くらいとり続けるとかです。

 

ほぼ不可能ですね。

 

なので、提示された年収が希望より低い時に、挽回可能とか飛び級アリとかの甘い文句で誘ってくるような会社は、いくら一流優良でも辞退すべきです。

 

入って結果残しても評価されず出世が遅いまま、なんていう未来が見え見えです。

 

転職活動していると足元見られ、時にはすくわれます。

 

騙されないように、しっかりと年収交渉し、希望条件をゲットしましょう。人事からの殺し文句には載らずあなたの考え・意思を貫きましょう。