働き方

異動希望は通らないもの。サラリーマンが会社の駒と言われるのも納得

 

〇〇部に異動したい、□□部に異動したい、という願いを持つ人は多いです。

 

自分に向いている、やりたい仕事、今の部署の仕事は向いてない、等色々な理由のもと、異動希望を出すことと思います。

 

しかし、異動希望が通ることは稀で、基本的に通りませんし、通る人を見たことがありません。

 

異動は、あなたではなく、上司や会社が決めるのです。

 

 

異動希望が通らないのはサラリーマンのデフォルト

異動希望を何度出しても、行きたい部署に行けることは極めて稀です。

 

というか、希望が通ることは無いに等しいでしょう。

 

周りを見ても、異動希望が通った人を見たことがありません。

 

基本、通らないものなんです。

 

異動するということは、

  • 今の居る部署のマンパワーが減るので、それのカバーが必要
  • 異動先の部署であなたを必要とする明確な理由がある

ということです。

 

こんな面倒くさいことを、毎日忙しい幹部や管理職がやると思えますか?

 

やらないですよね。

 

だから、異動希望は基本的に通らないのです。

 

 

異動希望が通らない理由

異動希望が、まず、注視されてない

あなたの異動希望が通らないのは、あなたの異動希望そのものが、あまり注視されてないからです。

 

年に1回とか2回とかくらいの頻度で、異動希望を出す機会があると思います。

 

異動したい部署、やりたい仕事、それへの想いや熱意・・・色々と書いて申請しますよね。

 

だけど、こういった社員の要望を受け取る人事からすると、何百人何千人から来る異動希望を全て読み込み、誰がどの部署に異動したいのか、なんてチェックするのは超大変です。

 

やっていないって言い切ってもいいんじゃないですかね。

 

それを申請させることが人事の仕事でもありますから、まあどうしようもないですね。

 

なので、異動希望が色々飛んできたところでそんな莫大な量の希望は読んでられないし、読んだところでまとめきれないので、内容は注視されてません。

 

だから、いくら想いを込めても異動希望はほぼ既読スルーなのです。

 

異動したいがために結果を残すと逆効果

異動のためには、まずは今居る部署で結果を残すこと、なんてよく言われますが、間違いなく逆効果です。

 

だって、今居る部署で好成績を残しているのに、あなたの上司としては、あなたを手放すはずがありません。

 

ホームラン王を取ったバッターを簡単にトレードしませんよね?来年も居てくれーって思うのが普通です。

 

喜んで放出する人は居ないでしょう。

 

異動したいからと言って頑張っても、異動にはつながらないんです。

 

 

 

異動希望が通らない事例

出世頭の異動希望却下

同期に出世頭が居ます。

 

かなり早く出世しています。まあ成績からすれば当然と言えば当然の結果です。

 

かなりの好成績を残しています。

 

彼の所属は営業部。

 

そんな彼は、記憶する限り、5年くらい前から、「経営企画に行きたい」「海外赴任したい」と、事あるごとに言っていました。

 

異動希望にも毎回、書いていたそうです。

 

ですが、好成績とともに、彼が異動した部署は、同じく営業部・・・。

 

好調な部署で、人手が足りないとなり、優秀な彼に白羽の矢が立ったのです。

 

今の仕事で抜群の結果を残し、異動希望を出しているにもかかわらず、全く通ってませんね。

 

見事なまでに希望が通っていません。

 

もはや、どうやったら異動希望って叶うんだって思うくらい、超難関なものになってしまっていますね。

 

異動希望が通った人がいたら、都市伝説化するかもしれません。

 

それくらいレアケースですね。

 

いくら出世頭でも、希望は叶わないのです。

 

元居た場所に異動したいのに、縁も所縁も無い人が異動

あるマネージャー(以降Aさんとします)の話で、関西で採用になった人が東海地方に単身赴任中で、その人が関西への異動希望を出し続けているにもかかわらず、別の人(以降Bさんとします)が異動になったという切なすぎる話です。

 

Aさんではなく関西に異動になったのは、東京生まれ東京育ちで、これまでずーっと東京に居たBさんだったのです。

 

当然、Bさんは上記の通り、関西には縁も所縁もありません。

 

その事実を知ったAさんは、「なんで俺じゃないんだ・・・・」というめちゃくちゃ悲しい表情をしてました。

 

そりゃそうですよね。

 

明確な理由があって関西への異動希望だしているのに、それが通らずに、全然関係ないBさんが関西へ異動・・・。

 

納得なんて全くできない状況ですよね。

 

関西支店でマネージャークラス募集してて異動希望出しているAさんという存在が居るのに、何故かBさんが異動という全くロジカルではないですよね。

 

もちろん、適正とか、これまでの実績とかあるかもしれませんが、それにしても適当人事やばすぎですね。

 

このように、異動希望とマッチした状況であっても通らない事があるんです。

 

異動希望は通らないという前提に立った方が楽に思えます。

 

逆に言えば、異動にあなたの要望は一切通らないと思った方が良いですね。

 

 

異動希望が通らない前提でキャリアプランを考えた方が良い

キャリアプランとか、どうなりたいかとか、色々と会社によって、自分はどうなりたいか、みたいなことを考えるかと思います。

 

また、今後どういう仕事をしていきたいか、とも言えますね。

 

いずれにしてもそのキャリアプランも、上記のような異動希望が通らないことを考えると、今の部署や職種でどうしていくべきか、を考える必要があります。

 

営業に居ながら、企画に行きたい、というのはおそらく叶いません。

 

叶うとしたら、ラッキーパンチ的に、上層部から、鶴の一声での異動の打診があったからでしょう。

 

と考えると超低確率です。

 

私の元上司も、もともと営業部長でしたが、今は人事部長に居ます。

 

しかし、希望して人事に行った訳ではありません。会社の判断で行かせた感じです。

 

そのため、あなた自身がやりたい仕事や歩みたいキャリアプランを、今の部署や職種で実現できるか出来ないかを見極めないといけません。

 

今のままでOK、あるいは、キャリアプラン等は描かず、会社にぶら下がってメリットを享受し続けるのであれば、特段行動を起こすことは不要です。

 

しかし、上記ではない場合、今後どうしていくのかを真剣に考えた方が良いです。

 

全く異なる仕事がしたい、その部署に行きたい、という事なら、おそらく今の会社では行けません。

 

異動希望は叶わないからです。

 

何度かチャレンジしたり、直談判してみてそれでもダメなら、転職してやりたい仕事や職種に就くという手段もありです。

 

転職エージェントに登録して相談してみれば、あなたがやりたい仕事が見つかるかもしれませんよ。

 

登録も相談も無料なら、一度アクションしてみて、あなたが描くキャリアに合った求人があるかどうか、外の世界を除いてみましょう。

 

 

 

まとめ

サラリーマンなら、必ずついて回る異動ですが、異動希望が思うように叶うことは極めて稀です。

 

むしろ無いと言った方が良いです。

 

異動希望や申請をしても、人事や上司は深く読みません。スゴイ数ですからね。

 

おまけに、上司の立場からすると、優秀な部下を簡単に他部署にやる訳にはいかないでしょう。

 

何故なら部下の成果は上司の成果に繋がるからです。

 

となると、好成績を残しているから異動希望が叶うということもありません。

 

実際のところ、会社の人事は、まさに将棋の駒を動かすように、ちょいちょいと決められています。

 

異動希望をしっかりみてマッチングさせて、人員調整して・・・・なんてのを何十人何百人もできませんからね。

 

なので、本当に異動したい場合は、年1回の申請とか希望提出とかではなく、上司に直談判でしょう。

 

それでもダメなら、転職という手段を活用して、就きたい職種や仕事を探す方向に切り替えた方が良いです。

 

その方が早いかもしれません。

 

未経験の職種でも、場合によっては今の仕事が活きることがありますから、転職エージェントに相談してみることをお勧めします。

 

あなたの希望をくみ取った求人を紹介してくれます。

 

外の世界は行動を起こしてみないとわかりません。

 

その情報は無料で入手できるのですから、活用しない手はないですね。

 

あなたのキャリアプランや描く生き方を実現するためにも転職というカードを選択してみましょう。