転職

転職時の年収確認は要注意!実質マイナスになることもありえます!

転職するとき、あまり年収アップに拘っていなくても、さすがに今より減るのは避けたいですよね?

出来れば同じくらい、あわよくば、今よりも多く、と考えている人が多いのではないでしょうか?

私自身も転職活動をしているとき、最低でも今と同じ年収は確保したい、と考え、求人票の年収欄は必ずチェックしていました。

働くなら、年収が高い方が良いという気持ちは、働く人みんな同じです。

しかし、提示された年収の数字だけで判断すると、年収そのものは上がっているのに、結果的に手取りは変わらないか場合によっては下がってしまう、ということも起こり得ます。

年収が上がったのに手取りが下がった、なんて悲しい事にならないように注意すべきポイント3つをご紹介していきます。

 

給与の内訳、含まれるものをしっかり確認

月給に残業代は含まれていないか?

多くは、規定の時間を超過した分が支払われますが、時には月給に一定分の残業代を既に含んでいる場合があります。

「みなし残業20時間を含む」「残業20時間の場合」等と書かれている場合は、残業代の一部が月給に含まれています。

また、年俸制を取っているところでは、年俸÷12を月給として支給する代わりに残業代が出ないということもあります。

残業した場合に残業代が支給されないと、いわゆるサービス残業になってしまいます。

残業を含むのか、別に支給されるのか、求人票や内定後の条件提示の中に、必ず書いてあります。面倒ですが、隅から隅まで見ましょう。

 

賞与(ボーナス)があるか?

賞与は、月給のように必ず支給されるものではありません

あくまで任意で設けられている制度です。

中には賞与が無い会社もあります。

しかし、賞与があることで、モチベーションアップや生活にゆとりが出る等従業員にメリットが非常に大きいため、各社は賞与制度を設けています。

あなた自身も考えてみるとどうでしょう?賞与がある方が圧倒的に嬉しいし、モチベーションアップになりますよね?

次の賞与では何を買おうか、あるいは、賞与をアテにしてこれを買おう、とか。

少なくともマイナスな気分には一切ならないと思います。

 

賞与は、[月給×〇ヶ月分]、のような支給のされ方になることが多いです。

これも、求人票や内定後の条件提示の中に記載されているので、確認しましょう。

しかし賞与は上述の通り、支給されないこともあるので、[賞与あり(年2回)]等の表記が多いと思います。

もし確認可能なら昨年度支給額を聞いてみましょう。どのくらいもらえているのかを把握する基準にもなります。

 

給与の他に支払われる各種手当の有無を確認

住宅手当

私の経験上、この住宅手当の有無は非常にインパクトが大きいです。

特に家賃の高い都市部であれば、住宅手当の金額にもよりますが、有ると無いとで、月々の手取りが数万円は変わります

転職に応募する際や、内定した後のもろもろの条件確認の時点で、住宅手当の有無を確認しても良いくらいインパクトが大きいです。

例えば、以下のように比較してみるとよくわかります。

(例) 月給 住宅手当 家賃 差額
現在の職場 ¥300,000 ¥50,000 ¥80,000 ¥270,000
応募先A ¥340,000 なし ¥260,000
応募先B ¥300,000 家賃の8割 ¥284,000

応募先Aは月給が今より月4万円増えますが、条件に住宅手当が無いので、実質的に手取りはマイナス1万円になってしまいます。

かたや、応募先Bは月給は今と同額ですが住宅手当が手厚い(この例だと¥80,000×80%=¥64,000が支給される)ので、手取りは増える計算になります。

もし、住宅手当が別に支給される場合は、

  • 上限があるのか
  • 家賃のうち一定割合なのか
  • 既に住んでいても支給されるのか

を確認しておきましょう。

※転職により引越しが必要、初回赴任地は支給対象外(全国各地に転勤する可能性のある場合)等の決まりを定めているケースもあります。

 

スキル、技術、資格等に関する手当

会社によっては、独自に設定しているものがあると思いますので、どういったものがあるのか、いくら付くのか確認しておきましょう。

例えば、よく聞くのは本業に欠かせない資格ですね。

不動産系なら宅建、MRならMR認定試験、会社の経理なら簿記等。

会社の規定には細かく書いていますが、これらを事前に知ることは結構難しいです。

会社としてもまだ社員になっていないあなたに対して、スキルや資格に関する手当の額や内容はマル秘情報ですからなかなか教えてもらえません。

もし転職の時にエージェントを利用しているのであればエージェント経由で聞いてみましょう。

エージェントは転職のプロですから、情報網から何か聞けるかもしれません。

 

 

役職、管理職手当

主任や課長、部長など、役職に就くと手当が付くことがあります。

もし、転職時に役職が就く場合、あるいは就きそうな場合は確認しておきましょう。

ただ、注意点として、特に課長クラス以上に多いですが、役職手当が付くものの残業手当は一切付かないといったことがあります。

 

私の会社でも、管理職は、月に数万円の手当がありますが、残業や休日出勤時の手当が一切付かないらしいです。

 

 

 

深夜手当、土日祝祭日手当

これも金額や計算方法は膾炙により様々なので、前もって確認しておきましょう。

出ないということや給与に含むということは法律の観点からみてもあり得ないですが、金額がどの程度なのか、は把握しておくべきです。

深夜(夜22時以降)や土日祝日まで仕事したくありませんよね。

ですが時には出勤しなくてはならない事もありますから、そんな時にちゃんと手当が支給されるのかを確認しておきましょう。

これもサービス残業になってしまわないようにしたいところです。

 

通勤手当

これを給与に含めたりするところは、おそらく無いと思いますが、念のため、確認しておきましょう。

 

 

給与や手当が聞きにくい場合は転職エージェントを活用しよう

実際問題、給与や手当は面接などでは聞きにくいですし、面接以外の場で聞くのもかなり勇気が要りますよね。

「『この人はお金のことしか考えてない』と思われて落とされたりしたら嫌だな」

そんな風に思う事もあるでしょう。

 

そんな時は、転職エージェントの力を借りましょう。

転職開始の段階から転職エージェントのサービスを利用していれば、選考が進んできたときに、給与や手当のことなど、あなたからは聞きにくい事を、あなたの代わりに企業に直接聞いてくれます。

なのに、費用は一切かかりません。

 

パソナキャリアのエージェントは、転職に際しての求人紹介や面接・書類のアドバイスだけでなく、応募先に直接アプローチして様々な情報をヒアリングし、あなたに提供してくれます。

その動きと情報収集は非常に好評で、約97%の利用者が満足しています。



 

さいごに

転職先の給与は必ず細かい内容まで確認しましょう。ここで書きました、

  • 残業代、賞与の支給有無と金額
  • 各種手当の支給有無と金額

については、有無が必ず給与の条件書や雇用契約書等に書かれています。

しかしそこには具体的な額までは書かれて無いことが多いです。一人ひとり条件が違うからです。

あるのは確認したけど額まで確認しなかった、というケースで、手当がめちゃくちゃ少ない、なんていうのは避けたいですよね。

雇用契約にサインしてしまってからでは遅いです。

 

内定前に給与や手当のことを知っておくことがベストですので、転職エージェントをうまく活用して、あなたが聞きたいこと、知りたい情報を確実に把握した上で、転職先を決めましょう。

パソナキャリアの転職エージェントを活用し、お金の事情をしっかりと把握しておきましょう。