部下は転職活動中？安定企業勤務でも〇〇しているという実状を紹介

転職は特別なことで、そうそうやるもんじゃない

安定した会社に居たら転職する理由もないしこのまま定年まで

もういっかい就活するみたいなもんだからしんどし、何より転職理由が見当たらない

 

なんてことを考えたり聞いたりしていると、転職というのは、特別というか、まだまだ身近なもんじゃないと思いますよね？

ですが、実際はあなたの想像以上に身近で、一般的というか、特別では無いものになってきています。

先日、地銀に勤める兄から聞いた話を紹介します。

この話を聞くと、転職は、ハードルが高い訳でもなく、特別な事でもなく、選択肢のひとつだと思ってもらえると嬉しいです。

 

若手の多くは既に転職活動を開始している

身近にいる若手、それが部下であったり隣の席に居るめちゃくちゃ身近な社員でも、既に転職活動をしているというのです。

私には、2つ年上の兄がいます。

その兄は、地元の銀行、いわゆる地銀に勤めています。かなり優良な銀行で、全国の地銀の中でも、経営の安定性は有数で、就職先としては安泰です。

その兄から聞いた話です。

私を含め、兄の立場から見て、親戚で転職を1回や2回している人が居て、後輩と飲んでいるときにその話題になり、

兄「俺の弟も、いとこも転職してて、そんなに転職ってするものなのかなー」

部下「え？みんな転職考えてますよ。転職サイトとか結構登録していますし。俺もしてます。」

兄「え？」

という会話があったというのです。

 

• 転職サイトへの登録そのものは無料
• 情報収集のために登録している
• エージェント活用もできるが今すぐ転職したい訳ではないのでエージェントは活用しない
• 情報を得るのはタダだから複数の転職サイトに登録して情報収集している

 

という事を後輩から言われたとのこと。

 

兄が勤める銀行は、先に書いた通り、地元では有名な、安定安泰の優良会社（銀行）であるため、離職率も極めて低いんです。メガバンクのような派閥や潰し合い、出世争いのようなものもあまり無いらしいのです。

そのような職場でも、転職サイトにして情報を得ているのです。一見、転職とは無縁な会社であったり、社員であっても、です。

 

今やみんなスマホを持っていますから、通勤の間に電車で求人情報をチェックしたりもできます。もっと言えば、通勤中に転職サイトに登録することだって可能です。

もしかしたら、暇つぶしというか、「ああーこんな求人もあるんだなー」くらいで見ているだけなのかもしれませんが、それでも、転職サイトに登録済、という状況ですから、転職の第一歩を踏み出していると明確に言えます。

 

 

もはや転職そのものが当たり前になり始めている

 

優良な地銀に勤めているから、転職なんて縁が無いというのは偏見かもしれませんが、身近な後輩が転職サイトに登録して情報を集めているというのは、転職が当たり前になりつつあると言えます。

 

私は初めて転職したのは10年くらい前でしたが、そのころは、私自身、転職する事はとても勇気の要ることでした。

転職サイトに登録するときも、めちゃくちゃ緊張したのを覚えてます。

転職サイトに登録したからといって、何か大きな事が起こる訳でもなく、求人情報が検索出来たり、希望条件に合う求人がメールで送られてきたり、転職ノウハウのコンテンツが読める等、本当に情報収集のみです。

しかも、10年前はスマホもまだ普及してませんから、仕事を終えて家に帰ってパソコンつけて初めて情報収集できる、というものでした。

先に書いた通り、今はおそらく若手社員は殆どスマホを持っているのではないでしょうか。

そうであれば、場所を選ばず、極端に言うと仕事の合間や昼休みでも、転職の情報収集が出来ます。サイトへの登録もスマホさえあれば出来てしまいます。

そのため、スマホでさくさくっとできてしまうことも、転職が当たり前になりつつある要因と考えられます。

加えて、最近の若手の考えが、昔とは違うということもあるでしょう。入社して1ヶ月で辞めたとか、嫌なら辞めて転職したらいい、という考えが広まり、支持されるようになっています。

第2新卒という言葉まで出てきました。

大学を卒業して数年以内の若手を言い、新卒とほぼ同様に採用を行うというものです。

 

それくらい、今の会社にしがみついたりしない、辞めない辞めれないと居続けるよりも違う会社に転職してしまう、と言うマインドが、普通になってきている事を実感します。

 

 

転職経験者＆脱社畜をめざす者としては転職の当たり前化は、非常に良い傾向だと強く思う

転職が当たり前になり始めていることについては、とても良いことだと思います。

激務なのに無理して働いて体壊したり、パワハラで苦しんだり人間関係で悩んだりしてメンタル壊したりして、会社を休職して・・・というのはとってももったいないです。

休職というのは、職務経歴書に書かないといけないので、それだけで、転職の際にも不利になります。

休職するなら、有休取って休んで、転職活動して転職してしまった方が、何百倍もいいです。

 

もちろん、ちょっとミスした、ちょっと叱られた、くらいで辞めるのは良くないです。

しかし、そのミスをいつまでもネチネチと責められる、ミスの責任を全ておしつけられて誰も助けてくれない、叱られるのも「辞めろ！」とか「殺すぞ！」とか罵声・暴言が酷いと言うような場合は、いっそ辞めてしまって問題ありません。

 

程度にもよりますし、あなたの感じ方にもよりますが、耐えるには限界だったり、体やメンタルが壊れてしまう、と思ったら、どんなことが原因であってもそれは辞めるに値します。

体やメンタルを壊してしてまで、仕事をする必要はゼロです。

私は、上司からの「指導」と言う名のパワハラに耐えて耐えて、「これも勉強。怒られるうちが華。自分の能力が無いだけ」と言い聞かせて働いているうちに、メンタルを壊しました。

幸い軽度だったので休職せず仕事をつづけましたが、今思えば、何でここまでして耐えたんだろうと、少々バカバカしくさえ思います。

あなたには、私のような経験はしてほしくないと強く思います。

オカシイと思ったら人事等に相談し、あまり解決しない、取り合ってもらえないと言う場合は思い切って転職を考えてみてください。

今の会社以外にも、働ける会社は星の数ほどありますし、その中にはあなたのスキル経験能力を必要とする会社は必ずあります。

東証一部上場企業だけで2,000社以上あります。2,000社ですよ。

これだけあると、逆に転職の応募先として絞り込む方が大変だと思いませんか？

辞めても次の働き口があるかわからない・・・と言う不安はかなり減りませんか？

なーんだ仕事（働ける会社）なんて、たくさんある！！と思いますよね。

 

それが重要です。その通りです。今の会社で無理して、一番大事なあなた自身を犠牲にしてまで生涯過ごす必要はありませんし、義務もありません。

 

 

さいごに

離職率が低い業界や会社だったり、安定安泰と言われている会社の、しかも若手でも、転職サイトに登録して、情報収集している現状ですが、私は非常に良いことだと思います。

会社で働く事は、とても重要なことですし、たくさん居る、様々な性格の人達と関わって仕事を進めるのは醍醐味でもあり苦労する点でもあります。

苦労は金を払ってでもしろとよく言いますが、常識を超えたハラスメントや就労環境に耐えて耐えて心身に異常をきたしてまで、その会社に貢献する必要はありません。

勇気を出して人事に相談するか、場合によってはその会社を辞めて別の会社で働くこと、すなわち転職も考えましょう。

日本だけでも数千の会社があります。仮に勢い余って辞めてしまっても、働く場所は必ず見つかります。

転職サイトはもちろん、転職エージェントに相談すれば、短期決戦で転職先を決める事もできます。

無理をして会社にしがみつく必要はありません。無理せずしがみつける会社を探せばいいのです。

そうすることが、あなたの人生を豊かに楽しく明るくする最善の働き方ですから。