育休中は多くの企業で給料が出ません。
そりゃそうです。仕事していませんから。有休ではありません。
また、会社から給料が出ないことから、国(正確にはハローワーク)から育児休業給付金と言って、給料の約67%がもらえます(給料の額によって上限がありますが)。
ですが、実は、ボーナス制度がある会社では、ボーナスがもらえるんです。
実際僕ももらえました。
育児休業給付金をもらっていてもボーナスはもらえます。
何故なのか、詳しく紹介します。
何故給料はゼロになるのにボーナスはもらえるのか

まずは、そもそも何で給料が出ないのにボーナスが出るのかというところを、それぞれの違いから説明していきますね。
給料とは何か
給料は、「賃金月額」とも呼ばれます。
すなわち、毎月もらえる給料の事を指します。
一般的には給料とも言いますし、月給とも言います。企業のホームページ等では月給と書いている事が多いです。
これは、会社があなたに対して必ず支払わないといけない、労働に対する対価です。
ボーナスとは
給料に対し、ボーナスは「賞与」と呼ばれます。夏と冬に支給される事が多く、夏季賞与・冬季賞与のように区別して呼ばれることもあります。
ニュースでも、「今年の夏のボーナスは昨年に比べて・・・・」と言っていたり、「夏のボーナス商戦」等と言うようなことを聞いたことがありますよね?
主には、月給の〇ヶ月分などと規定されてますが、会社により算出基準が違います。
しかし、実はボーナスが無い会社もあります。
ボーナスは、実は、給料と違って、会社側は必ずしも社員に対して支給する必要は無いものなのです。
多くの企業がボーナス制度があるので、当たり前のように思いますが、実は、企業が独自に設けている制度で、本来は月給のみでも問題ないのです。
何故育休中にボーナスがもらえるのか

育休中は毎月の給料がもらえなくなるだけだから
育休中に会社から支給されないのは「毎月の給料」であるからです。
おそらく育休の制度がある会社では、育休中の賃金について記述があるはずで、そこには、育休中は給料ゼロになるという事が書いてあるはずです。
僕の会社の規定でも「育休中は無給」と記載されています。この「無給」は「毎月の給料無し」という意味です。ボーナス無しという意味ではありません。
そのため、育休中もボーナスはもらえることになります。
ボーナスの算出基準に関係している
会社にもよりますが、ボーナスの算出基準が大きく関係しています。
多くの場合、ボーナスは、前年や前半期の評価により金額が変わります。
僕の場合は、
支給額を100とした場合、
- 前の半期(6ヶ月)の評価:50
- 現在の期の在席:50(労働日数の半分以上在席している場合に支給)
となっています。
①がよく言われる「成績評価(インセンティブや人事考課等が該当)」、②が月給×〇ヶ月分というものです。
こうして見ると、①は育休期間と全く関係ないので、確実にもらえるはずだと言う事がわかりますよね?育休に入ったからといって、前の半期の頑張り分が評価されないのはおかしなことですから。
②は会社によって異なりますが、育休期間が影響するので満額は難しいですが、ある程度はもらえるはずです。
例えば6ヶ月のうち2ヶ月は働いていいたとなると、当初予定の1/3をもらえる等の可能性はあります。
育児休業給付金はボーナスと全く関係ない
育児休業給付金は、「給料が出ない事」に対する補填です。ボーナスは無関係です。
そのため、給付金をもらっているからといって、ボーナスが支給されないということはありません。
育休中にボーナスがもらえないケースもある

そもそもボーナスの制度が無い
当たり前ですが、会社にボーナスの制度が無ければ当然もらえません。
年俸制の給与体系である
年俸制を取っている会社では、そもそもボーナスとしての支給が無いため、育休中にボーナスをもらえない可能性はあります。
多くの場合は、年俸÷12を毎月支給されています。そうなると、毎月支給されているものは「給料」扱いとなり、ボーナスが無いのと同じことになります。
ただ、年俸の中にボーナスが含まれている場合がありますから、このケースは、ボーナス分のみ支給ということになるでしょう。
また、年俸÷12ではなく、年俸のある一定割合をボーナスとして支給していたり、業績によるボーナス、いわゆるインセンティブが年俸と別ならば、その分は、ボーナスとして、育休中でももらえる可能性があります。
ここは人事にしっかり確認しておきましょう。
さいごに
育休中は、給料はもらえませんが、ボーナス制度がある会社では、ボーナスはもらえます。
しかも、育児休業給付金をもらっていてももらえます。ダブルインカムですね。
理由として、
- 育休中は毎月の給料がもらえないだけで、ボーナスは関係ない
- ボーナスは過去の成績を踏まえて計算されて支給されるため、支給のタイミングで育休中でも関係ない
ということが挙げられます。
育休は収入面で不安があると思いますが、育児休業給付金+ボーナスとなるので、かなり不安は軽減されると思います。
収入面で不安なあなたもこれがわかればかなり安心できるのではないでしょうか?
育休を取っても、収入は激減することはありません。
思い切って育休取ってください。
そしたら、得るものもたくさんあります。その上で、給付金とボーナスがもらえるんです。
仕事してないのにお金が入ってくると、何だかラッキー、と思ってしまいます。
この記事で、あなたの育休取得が少しでも後押しできるたのなら、光栄です。