怒りをコントロールし、うまく分散させることで、怒りの頂点を下げる心理的な行動であるアンガーマネジメント。
管理職の研修とかでもよくやっていますね。
でも、実際仕事してて、アンガーマネジメントせざるを得ないほど、怒る事ってあまり無いと思いません?
「この野郎!!」とはらわた煮えくりかえるような事ってあまりないですよね。
だからこそ、実際、アンガーマネジメントが必要な状況になっても実践が無いから、やっぱり怒ってしまいます。
なので、自ら実践の場を作りましょう。
そしてそれは、なんと、子育てすることです。
は?
と思いますよね。詳しく説明します。見ていってください。
アンガーマネジメントの連続である子育て

子育てをしていると、怒りたくなるシチュエーションが山ほどあります。
育休でがっつり子育てして、今も仕事は適当にこなして家族優先で、子育て色々している身として堂々と言います。
子育ては、怒りとの闘いと言っても過言ではありません。
1歳~2歳くらいまでは、ようやく歩き出し、行動範囲も少し広くなったくらいなので、まだまだかわいいものです。
が、それより上になると、話せるしある程度知恵もついてきます。
こうなってくると、怒りたくなるシチュエーションが増えてきます。
当然ですが、子供は、それが親を怒らせるものだと分かった上でやっている訳ではありません。なぜなら、どうしてそれが親の怒りに触れるのかがわからないから。
つまり、子供は、悪気があってやっている訳ではなく、自分にとって楽しい事、面白い事をやっていたら、親にとっては怒りの対象となるものだった、ということになります。
休日にずっと子供と一緒に居ると、数回は、怒りたくなります。
だけど、子供は、何故それをしたら怒られるのか理解できないので、怒るに怒れません。
むしろそこで怒ってしまうと、子供は何故怒られたのかわからないまま怒られているので、萎縮してしまう可能性があります。
また、何故怒っているのかを説明しても、理解することは難しいです。
言い方悪いですが、まだそこまで知能がある訳ではないからです。
どうでしょうか?仕事していて、なかなかお目にかかれないアンガーマネジメント実践のシーンが、1日に数回も経験できます。
子供をうまく利用する、子供が常に親を怒らせている、等ととらえらえてしまうかもしれませんが、そういう主張をするつもりはないです。
あくまで経験として、子育てにおいて、怒りをコントロールするシーンが多いよ、ということを言っているだけです。
アンガーマネジメント実践のシーン

イヤイヤ期の対応
あれもイヤ、これもイヤのイヤイヤ期。
もはや、「イヤ」っていう言葉しか知らないのか、というくらい、イヤイヤ言います。
時間が無いとか、こっちが急いでいるとか、一切お構いなし。
お願いしても聞く耳持たないし、頼んでも当然聞く耳など持つはずもありません。
仕事のシーンに例えると以下のような感じです
部下が全く仕事しなくて、色々頼んでも、イヤです、やりたくないです、と言ってやらない感じ。イヤでやりたくない理由も不明。イヤです、やりたくないですとしか言わない。だけどその部下しかできない仕事があって、それがクリアしないと次に進めない。しかも次は上司や別部署にまでつながる仕事で、待った無し状態。
といったところでしょうか。
イヤイヤ期のお子さんが居る方はぜひ丸1日一緒に過ごしてみてください。
要求通りにやったら間違っていると激高
子供に「あれやって、これやって」と言われてやったら、「そうじゃない!(# ゚Д゚)」と激高し、泣きわめき、何も聞き入れない状態になることがあります。
子供的には、十分要求を伝えたつもりだったのですが、私たちが理解してくれてない、と感じたからです。
子供はまだ具体的な要求を伝えることが出来ません。大人が勝手に間違った理解をした、と思ってしまい、子供的には不愉快なんですね。
こういう時、怒りたくなります。
だってお願いされたのに、やってあげたら、違う!何でボクの言う通りできないんだ!と言ってくるのです。
私が経験した一例で言うと、ヤクルトの蓋を開けてと頼まれて開けたら、怒って泣いて暴れまわって大騒動ということがありました。
聞けば、蓋は全部ではなく半分だけ開けて欲しかったとのこと。
でも親からしたら、そんなん言われてないと思いたくなりますが、子供的には、開けて=半分開けて、という要求だったんですね。
仕方ありません。子供なりに精一杯要求したつもりなんです。悪気はないのです。
でも、怒りたくなります。要求通りにやって違うって言われるんですから。
アンガーマネジメントしましょう。
危険な事を止めさせたら不機嫌マックス
子供は危険かどうかの判断もつきません。
だから、危険だという事もわからず気づかずやってしまいます。
また、ある程度知恵がついてくると、あえて危険な事をしようとします。好奇心もあるのでしょう。
でも親からすれば、なんでそんな危険な事をあえてやるんだ、危ないからやめろと言っているのに何でやめないんだ、と思いたくなります。
いくら頼んでも言ってもやめないので無理矢理やめさせると、そこから慟哭の始まりです。
子供からしたら、何でダメなんだ!(# ゚Д゚) って感じです。
危ないからやめろと言ってもやめないし、無理矢理やめさせたら、号泣して制御不能になる。
結構イライラするシーンです。
私が経験したのは、高速道路のサービスエリアで、飛び出しそうになったから止めたら、子供は怒って泣いてストライキに入ったシーンですね。
車多いし、実際に車来てたから、危ないと言って止めたら「何で止めるんだ!!(# ゚Д゚)」と。いやいや、普通に止めるでしょっていうのが親(大人)の感覚ですが、それが全然違うんですね。
子供からしたら、楽しい事を理由なく無理矢理止められた、と感じるのです。
子供の視点で考えると確かに子供が怒りたくなるのもわかる気がします。
これくらい理解に差があるので、噛み合わないですし、それによって、親にも怒りの感情がわいてくるんですね。
アンガーマネジメントしましょう。
まとめ
仕事でよく聞くアンガーマネジメントは、研修などの座学では習うものの、実践するシーンはあまりありません。
怒りをこらえるほどの事は、仕事上ではさほどないからです。
なので、いくら習っても、実践できなければただの頭でっかちになって、何の意味もありません。
しかし、アンガーマネジメントを実践できるシーンがあります。
それは子育てをがっつり行うことです。
子育ては、怒りを抑え込まなければならないシーンが非常に多いです。
可愛い我が子なのに、、、と思うでしょうが、知恵がついてくる3歳くらいになると、辞めろということをやり続けたり、急いでいるのにイヤイヤわがままで全然進まないとか、イライラのオンパレードです。
でも、子供はわざとそういうことをしたり、悪気があってやっていないんです。
だから闇雲に怒れません。
何故怒られるのかもわからないので、子供にとっては恐怖でしかありません。
ここで活きるのがアンガーマネジメントです。
怒りをコントロールし、分散させることが求められます。
アンガーマネジメントに自信がない方は、子育てをしっかりやりましょう。
アンガーマネジメントも習得できるし、子供とも触れ合えるし、奥さんも喜ぶで、一石三鳥です。
素晴らしいですね。
明日からやりましょう。